『チェンソーマン』第32話にて、未来の悪魔がアキの未来を覗き見たときのこと。
こんな不吉な発言をしています。
「なぜならオマエは未来で最悪な死に方をする!」と。
アキが興味を示さなかったため、どんな死を迎えるのかを語られず終いになりました。
未来の悪魔が破格の条件で契約した、アキの最期がどうなるのかを考察していきます。
アキは近しい人物に殺される?
人間が死を迎えるにあたり、最悪と思うものはどんなものでしょうか。
- 理由もなく殺される
- 裏切られて殺される
最悪という点で考えると上記のようになりました。
一般人ならどちらもごめん被りたいところです。
では、未来の悪魔ならどちらの死を面白いと思うのか。
そうなると、裏切られて殺される方に反応するのではないでしょうか。
悪魔が理由もなく誰かに殺さる場面を見ても、人間が死んだぐらいにしか感じないような気がします。
しかし、目の前にいるアキが信じていた何者かに裏切られ、絶望の表情を浮かべたまま殺されるとしたら興味を持つかもしれません。
そういうシーンの方が悪魔が好みそうに思えますし、未来の悪魔もそんなタイプではないかなと。
ということで、アキは信じていた誰か、近しい人物に裏切られて殺されると想定して、何者によるのかを更に考察してみます。
マキマに裏切られる?
アキは、両親と弟を銃の悪魔に殺され、復讐するために公安のデビルハンターになりました。
そんな彼が最も信頼しているのは、上司であり恩人でもあるマキマ。
恩義に感じているだけでなく、好意も持っています。
マキマに恋愛感情があるかはともかく、いち早くデンジをアキの隊に入れた点から、部下としての信頼はあると思われます。
穿った見方をすれば、手駒として扱いやすいところが大きな理由だったかもしれませんが。
アキが何らかの理由でマキマに裏切られて死ぬとしたら、アキにとって最悪な死となるはずです。
未来の悪魔はマキマだから反応した?
さて、ここである疑問が浮かびます。
未来の悪魔が、対象者の人間関係など把握しているのか。
作品内で未来の描写がないため、未来の悪魔がどのように見えていたのかはわかりません。
静止画なのか、映像として見えたとしても、音声があるのか。
未来の悪魔が少しアキの未来を垣間見ただけで、最悪な死と言っているので、映像として見ていたのではないかと。
しかし、映像を見たところでアキの人間関係など承知しているはずありませんよね。
では、なぜあんなに未来の悪魔は興味を示したのか。
アキの未来に見知った人物、マキマの姿があったからではないでしょうか。
公安が生け捕りにした悪魔の1つである、未来の悪魔。
悪魔としての実力は未知数ですが、デビルハンターに生け捕りにされています。
京都から指導と称し、東京にやって来た天童はアキにこう言いました。
「やめないならもっと強い悪魔と契約して特異課に貢献してもらわなきゃいけないみたいです。」
未来の悪魔も強い悪魔であるなら、マキマに捕らえられたかもしれません。
自分を屈服させたデビルハンターの顔を忘れてはいないでしょう。
そう考えると、マキマを見て思わず笑ってしまっても変ではないはず。
黒瀬の発言はマキマを意味している?
アキを指導した黒瀬は、誰かを意識してるかのような発言をしています。
「特異課にまともな奴がいないから気をつけな!」と。
黒瀬が京都の先輩からそう言われた受け売りになりますが、平隊員にそこまでクレイジーな人物がいたでしょうか。
登場した中で言うなら、姫野が奔放な感じがあったり、仲間の死でハイになったコベニぐらいです。
個性的な面があるにしても、東京に赴く後輩に注意するほどではないと思われます。
となると、ある特定の人物もしくは複数の人物を指しているかもしれません。
まだ物語に登場していない危険な人物がいるとも言えますが、ミステリアスさと何を考えているかわからないマキマのことではないかと。
仮にマキマだとしたら、アキの最期に繋がりそうです。
絶望の中、走馬燈のように黒瀬に贈られた先の言葉を思い出す。
そんなアキを見たくありませんが、可能性としてはあり得るかもしれません。
デンジのチェンソーに殺られてしまう?
マキマに裏切られて殺されるのは、アキにとって最悪な死に方の1つになると思いますが、もっとシンプルに最悪な方法がありました。
チェンソーの悪魔になったデンジに、凶悪なチェンソーで無残な姿にされてしまう死に方です。
デンジとアキの関係は、出会った当初に比べればマシになったと感じられますが、マキマのような絶対的な信用はしていないはず。
では、どんな状況で死んでしまうのか考えてみると、2つのパターンが予想されます。
- デンジが暴走して巻き込まれる
- 敵を倒すため自分ごと斬らせる
デンジが暴走して巻き込まれる
チェンソーの悪魔には、明かされていない強大な力がありそうですから、突然暴走してしまう事態が起こらないとも限りません。
少年マンガで主人公の力が暴走することは、決してめずらしないですし、デンジには暴走が似合いそうな雰囲気があるんですよね。
デンジの意識が残っていなければ、敵も味方もお構いなしになってしまうはず。
初期からの主要メンバーにする仕打ちではないかもしれませんが、読者に与えるインパクトは相当なものになるので、ブッた斬られてしまうかも・・。
敵を倒すために自分ごと斬らせる
個人的には先のパターンより、こちらの方が可能性があるのかなと思っています。
状況でいえば、『DRAGON BALL』のラディッツを倒すため、悟空が自分ごと攻撃させた感じです。
アキは普通の人間ですから、デンジのように復活もできませんし、ドラゴンボールで生き返るなんてことも当然できません。
でも、アキの性格と残り短い寿命を鑑みると、「俺ごと斬るんだ!」と言いそうな気がしてしまうんですよね。
本当にそうなったとき、未来の悪魔が囁いてくるかもしれません。
「これがお前の最悪な死に方だ」と。
「確かにクソみたいな死に方だ・・でもな、希望は残ってるぜ・・」
自分は死んでしまうとしても、銃の悪魔を倒せるかもしれないデンジが生きていてくれればいいと。
勝手にセリフを作ってしまいましたが、アキなら遠くないことを言うのではないでしょうか。