週刊少年ジャンプ連載『チェンソーマン』第56話ネタバレと感想・考察を書きました。
マキマに召集されたデビルハンターによるデンジの護衛が始まる。
宮城公安の日下部と玉置、民間の吉田にくわえ、京都から東京に向かっている黒瀬たち3人も護衛につくことに。
しかし、東京への道中でアメリカの刺客に襲撃され、黒瀬・天童・スバルの3人が葬られてしまう。
黒瀬たちを始末した刺客のリーダーは、死んだ黒瀬そっくりになり、新たな作戦を企てようとするのだった。
続きは『チェンソーマン』第56話のネタバレをご覧ください。
感想と考察もあるので、読んで頂けたら幸いです。
前回・第55話についてはこちらをどうぞ。
『チェンソーマン』第56話のネタバレ
『チェンソーマン』第56話、
「呪いと初めて」のネタバレです。
デンジの前に現れる刺客
日下部たちに護衛されながらハンバーガー店で食事をするデンジとパワー。
野菜嫌いのパワーがデンジに野菜を譲るも、日下部たちに食べるよう言われてしまいます。
指図され不機嫌になりますが、
「一回食ってみろよオラ!」
とデンジに無理矢理口に入れられてしまうのでした。
あまりのマズさで涙目になるパワーと面白がるデンジ。
そんな周囲から明らかに浮いている2人の近くに、
「混んでるなぁ」
「あっ・・そこの席あいてるよ」
と男女の客が席に着きます。
2人で会話をしつつ、トイレに行くため席を立つ女性。
側に立っていた日下部に、
「横を失礼」
「ああすいません」
と互いに言葉を交わしデンジの横を通り過ぎる女性は、デンジを狙う師弟のデビルハンターの師匠だったのです。
呪いの釘を刺されるデンジ
ターゲットのデンジを素通りした女性。
同じタイミングで、野菜に耐えらないパワーが店から逃げ出してしまいます。
慌てる日下部に、
「ありゃ大丈夫っすよ」
「外で待ってるパターン」
とたいしたことではないように話すデンジ。
そうは言っても魔人を野放しにはできないので、店を後にするのでした。
しばらくして席に戻った女性は、
「ハンバーガー初めて食べます」
と言いながら血のついた釘をテーブルに置きます。
デンジの横を通ったときに何かしたと気付き、
「ターゲットにいま何をしたんですか?」
と師匠が何をデンジに行ったのかたずねる弟子のトーリカ。
すると呪いの悪魔のことを説明し、
「すでに私がターゲットの少年にこっそり3回刺しちゃいました」
と横を通った一瞬に3回も刺していたと明かします。
トーリカへのテストとハンバーガー
なぜか呪いの悪魔の釘を4回刺さなかった師匠は、
「あと一回はトーリカ貴方に任せましょう」
とあえて最後の一刺しを残した理由を話します。
すでに余命わずかなため、弟子であるトーリカのことを考えていたようです。
「これは私からのテストです」
「合格すれば私と契約している悪魔達をトーリカに紹介しましょう」
とおそらく強力であろう悪魔を紹介しようとする師匠。
ようやく初めてのハンバーガーにありつこうとしますが、悪魔との契約でいくつかの指の感覚を失い、思わず手から落としてしまいます。
「果たして味覚は残っているでしょうか」
とハンバーガーをほおばり、満足げな表情を見せました。
感想を求められ、
「はい!ここに人がいなかったら踊りだしたいおいしさです!」
とハンバーガーの美味さを表現します。
コベニと暴力の魔人
一方その頃、悪魔を駆除する暴力の魔人と近くで様子を伺うコベニ。
駆除した悪魔を引き渡し、休憩を取ることになります。
暴力の魔人にソフトクリームをおごってもらい礼を述べるも、
「遠慮しないでしないで」
「オレはマスクで食べられないからさ食べてる幸せそうなコベニちゃん見てたいの」
と「暴力」を冠した魔人の発言とは思えない優しさをみせるのでした。
促されソフトクリームを舐めず、口いっぱいにくわえるコベニ。
「ちょうおいしい!」
「ソフトクリームを食べたの人生で二回目です!」
と高級ではないソフトクリームに本気で感動してしまいます。
ちなみに、初めて買ってもらったのは小学生の誕生日で、美味すぎて走って転んで落としてしまったとのこと。
「暴力」ぽくない魔人のワケ
コベニのソフトクリームの話を陽気に笑う暴力の魔人。
人見知りが激しいコベニでも、一緒にいて苦ではないようですが、気になったことをたずねてみました。
「暴力さんは暴力の魔人だけど・・なんか暴力っぽくないですよね」
コベニの疑問に対し、
「オレ?ああ・・そうなの!そうなのよね~」
「魔人にゃ珍しく結構人間の脳みそが残ってるんだって」
と答える暴力の魔人。
続けて、
「人ん頃行ってた学校とか好きな定食屋は覚えてるんだけど どうして死んだかは覚えていない・・」
「ただ・・マキマさんに助けられた事だけは覚えてんだ・・」
と元は人間だったこと、マキマに助けられたことを明かします。
急によくわからない話をされて考え込むコベニ。
そんなコベニに、
「暴力なんて好きじゃないぜ ラブ&ピースだよな!ピース!」
とおどけてピースをし、
「私も平和の方が好きです・・」
と本音をもらすコベニ。
現れる偽りの黒瀬
なんとなくほっこりしたコベニたちの前に、事故をしたどころではないボロボロの車が急停止します。
車から降りてきた男は、
「公安のデビルハンターかあ!?」
「ココくる途中で天童とスバルさんがやられた・・!」
「本部に急いで知らせてくれ・・!」
と矢継ぎ早に話すのでした。
男の顔は死んだはずの京都の黒瀬。
しかし、コベニたちは黒瀬と面識がないため困惑します。
話が進まない状況に、
「こっちはバディと師匠殺されとんや!!」
「さっさと電話探してこいや!!」
と苛立ちをぶつけるのでした。
鬼気迫る黒瀬の表情に、公衆電話を探しに走り出す2人。
コベニたちの背中に視線を送り、
「馬鹿二人・・公安手帳出す前から信じんなや」
と黒瀬になりすました刺客がつぶやきます。
エサだったデンジとパワー
ハンバーガー店を出てから、ずっと歩き続けていたデンジたち。
心身ともに疲れ切ったデンジは、
「・・これでわかった」
「あいつら俺を守ってんじゃねえ俺を餌にしてんだ」
と自分が利用されていることに気付きます。
側で話を聞いていたアキが、
「そうだお前達を餌にしておびき出してるんだ」
とデンジたちを囮にしているとあっさり認めました。
デンジとパワーからブーイングが起きたので、少しでも早く江の島に行くためだとデンジを納得させようとするアキ。
江の島と出されて渋々ながら納得しようとするデンジ。
デンジは怒りを収めようとしますが、
「待て!ズルい!ズルい!!卑怯じゃ!!」
「ウヌらには仕事の褒美があるのにワシには何もない!あんまりじゃ!」
とパワーが怒りを爆発させます。
すかさず、パワーに何が欲しいか言わせるアキ。
思わぬ言葉に魔人らしい悪そうな表情を浮かべ、
「誰か人間の血をそいつが死ぬまで全部吸いたいのお・・・」
とがっつり本気のご褒美を求めるパワー。
さすがに普通の人間の血を吸わせるられないので、
「いいだろうわかった」
「デンジ 今回のが一段落したら死ぬまで全部吸わせてやれ」
とアキは即断します。
「ええ~!?やだあ~!!」
と吸われる立場になってしまったデンジは嫌がり、
「デンジの血ィ~!?」
「いやったア~!!」
とパワーはデンジに飛び乗って歓喜するのでした。
第57話に続きます。
『チェンソーマン』第56話の感想・考察
デンジを狙う刺客に早くも攻撃されてしまう回でしたが、デンジの近くにいた誰も気付けなかったのは心配になりますね。
対人護衛のエキスパートさんたちが節穴だったというより、一瞬で釘を3回も刺した師匠が強者だっただけなのかもしれません。
しかも、あえての3回にしておいたのですから驚きです。
アキと同様に呪いの悪魔によって師匠も寿命が減ってしまったのでしょう。
以前、弟子のトーリカは師匠の余命が半年と言っていましたが、今回の行使で更に縮んでしまいましたね。
トーリカの願いとは反対に、師匠は生き永らえる気なんてサラサラないような感じがします。
最後にとんでもない悪魔を使ってくるんじゃないかなと。
デンジを殺すためというより、トーリカを生かすために。
そんな凄腕の師匠が複数の悪魔と契約しているのはいいとして、トーリカに紹介してあげると言っていたのが気になりました。
『チェンソーマン』の世界では悪魔の紹介って普通なのでしょうか。
永遠の悪魔のように悪魔から契約を持ちかけることは稀なのかもしれませんね。
悪魔によっては契約した人間に棲みつきますから、紹介で強い人間と契約する方が合理的なんでしょう。
残り一刺しをテストとしましたが、今回のような面識のないメリットがないと厳しそうです。
もちろん、絶対できない者に課すことではないので、トーリカの実力を見込んでのテストなんだと思います。
ただ、呪いの悪魔と契約していないトーリカが釘を刺しても有効にカウントされるのか気になるところ。
有効だとしたらトーリカの寿命に影響はないのでしょうか。
どんな影響があるのか定かではありませんが、どのようにトーリカが最後の一刺しを仕掛けるのか楽しみです。
一方、知らぬ間に釘を刺されていたデンジは、寿命という概念で死んでしまうのか明らかになりそうですね。
おそらくトーリカに刺されるのでしょうけど、寿命という概念がない存在になっていたとかなるような気が。
もし本当に危なくなっても、ポチタが関与して復活!なんてこともあり得そうです。
デンジのことも気になりますが、今回特に気になったのは暴力の魔人。
今回の発言が本当ならば、人間の死体を乗っ取って魔人になったのではないことに。
というか、そもそも人間だったようなことも言ってるので、魔人になった経緯が気になりますね。
マキマに助けられたのは覚えていると本人は言っていますが、本当に助けられた記憶なのかなと思ってしまうのは考えすぎでしょうか。
そして、やはり特異課を辞めていないコベニ。
このバディが刺客と戦うことになったら、かなり強力なコンビになる予感がします。
暴力の魔人はマスクで相当力を抑止されているはずだし、コベニも本気になれば常人離れした動きを見せるでしょう。
荒井のときよりも仲の良さそうななので、互いに力を発揮してくれるんじゃないかなと期待したいです。
そして、そんな2人の前に現れた偽黒瀬。
とりあえず、デンジの護衛につくと思われますが、別行動の弟たちはどうするのか。
あえてデンジたちを襲わせ、どさくさに紛れて始末しようとするのかもしれません。
日下部なんてあっさり殺られそうだけど大丈夫でしょうかね。
せめて爪痕は残してほしいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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ここから『チェンソーマン』第56話のネタバレになります。あらかじめご了承ください。