週刊少年ジャンプ連載『チェンソーマン』第66話のネタバレと感想・考察を書きました。
前回・第65話についてはこちらから。
『チェンソーマン』第66話のネタバレ
『チェンソーマン』第66話、
「ワン!」のネタバレです。
地獄に現れるプリンシ
絶望するアキと天使の悪魔。
闇の悪魔に一瞥され、目・鼻・口から血を流し、天使は倒れてしまいます。
同様に何も抗えないまま倒れてしまうアキ。
アキが倒れたのを見計らっていたのか、プリンシが地獄の地面から顔を出し、闇の悪魔を急襲します。
しかし、不意の襲撃にも動じず、プリンシの手足を切断する闇の悪魔。
地獄に転送されるマキマ
地獄での光景が見えているのか、不敵な笑みを人間界で浮かべるマキマ。
「闇の悪魔め 助けに来いと誘っているね」
「マキマ様 来てはいけません」
闇の悪魔が自分を地獄へ誘い込みたいと気付くマキマ。
マキマの声が聞こえている様子のプリンシは、すかさずマキマを諫めます。
「プリンシ」
「呼べ」
「承知いたしました」
有無を言わせない命令にプリンシが応じると、プリンシの体をジッパーが開き、中からマキマが現れるのでした。
闇の悪魔VSマキマ
闇の悪魔と対峙した次の瞬間、互いに人差し指を相手に向けます。
人差し指を折られるマキマですが、闇の悪魔に血を流させてダメージを与えました。
闇の悪魔が体勢を崩している間に、側にある息絶えたトーリカに歩み寄ろうとするマキマ。
すると、闇の悪魔が今度は合掌、マキマは左腕を伸ばし、手のひらを開きます。
先ほどは指一本で済んだマキマでしたが、五指全て折られただけでなく、腕もバキバキにされてしまいました。
指を折られるだけでも激痛を伴うにもかかわらず、腕が折れても顔色一つ変えないマキマ。
闇の悪魔は、マキマを追撃しようと、暴力の魔人にとどめを刺した黒い刀の切っ先を向けます。
今にも攻撃されようとしているマキマが取った行動は、トーリカの頭部に手を添えることでした。
マキマがトーリカの頭部に触れると、死んでいるはずのトーリカが喋り出します。
「地獄の悪魔よ」
「わたしのすべてをささげます」
「なのでどうか 私達をお帰しください」
トーリカが喋り終えた刹那、黒い刀が正面からマキマの体を貫くのでした。
闇の力で変貌するサンタクロース
地獄の悪魔がトーリカに応じたのか、巨大な手が開き、元のデパート屋上に帰されるアキたち。
帰還できたとはいえ、闇の悪魔に切断された腕は元には戻っていません。
地獄へ送った張本人は、操っていたはずの人形たちにもみくちゃにされていました。
「ふ・・ふふふ・・」
「そういう事なのですね」
「これが闇の力・・・」
人形たちの山からトーリカの師匠であるサンタクロースが異形な姿で現れます。
「素晴らしいです」
「全てを理解していきます」
人形たちの腕や頭部をパーツにした新たな姿に喜ぶと、人形の山を踏み台にして、地上からデパートの屋上に跳び上がりました。
ワン!と復活する最凶の犬
「はじめましてマキマ」
「こんにちはサンタクロース」
真の標的であるマキマの前に降り立つサンタクロース。
トーリカの師匠がサンタクロースと知っていた様子のマキマ。
死んでしまったデンジを抱えながら挨拶を返します。
自らの血をデンジに飲ませていたのか、エンジンを吹かしてデンジが蘇らせました。
「敵は闇の肉片を取り込んだ」
「闇の中での攻撃は一切通じないよ」
復活したデンジにサラッと衝撃的な事実を告げるマキマ。
「マキマ あなたの夢はここで終わり」
負傷しているマキマを仕留めようと動くサンタクロース。
「デンジ君 助けてくれる?」
自らの窮地にもかかわらず、優しく助けを求めるマキマ。
「ワン!!」
かつてマキマに言われた「返事は「はい」か「ワン」だけ」。
デンジは主人のピンチに最凶の犬として応えるのでした。
第67話に続きます。
『チェンソーマン』第66話の感想・考察
地獄から現世のバトルが勃発した今回、予想通りにプリンシ&マキマが現れましたね。
プリンシへの命令は最初から敵が地獄に行くと見越していたのでしょうか。
サンタクロースの目的がマキマの抹殺とわかっているなら、地獄の悪魔との契約も想定できていてもおかしくありませんね。
マキマがサンタの動きをどこまで把握していたかはわかりませんが、闇の悪魔にも驚いていなかったのはなぜなんでしょうか。
普通の人間なら地獄に行っただけで混乱するはずです。
サンタに送られたアキたちとは異なり、マキマは地獄に行くことに何の躊躇いもありませんでした。
なぜ、マキマは地獄や闇の悪魔に顔色一つ変えずに挑めたのか。
おそらく、マキマも地獄の超越者と呼ばれる強力な悪魔と契約していて、過去に地獄に来たこともあるからだと思われます。
マキマが闇の悪魔に放った力は超越者クラスですし、闇の悪魔と対峙したのも初めてではないかもしれませんね。
地獄の悪魔に皆を帰らせてくれるよう頼んだのも、地獄の作法みたいなものを知っていたのでしょう。
頭部だけのトーリカに喋らせたのは、願った本人が代償を支払わなければならないから。
リスクがないのであれば、マキマが自分で取引を持ち掛けていたはずです。
帰還する前に闇の悪魔から刀で貫かれるマキマ。
完全に貫かれたはずなのに生きているのはなぜなんでしょう。
過去には銃で撃たれても生きていたマキマですから驚きはしませんけどね。
デンジのような不死身なのか、今後明かされることを楽しみにしたいです。
そして、帰還したアキたちの体は元通りになるのでしょうか。
マキマがしれっと「腕を元に戻せる人がいる」とか言い出しそうな気がしますが、なんらかの方法で元に戻ってほしいなと思います。
ひょっとしたらアキがサムライソード、つまり悪魔の心臓を移植されて元に戻すって展開もあり得るかもしれませんね。
公安は不死身の兵隊を増やせるし、アキにとっても銃の悪魔に対抗する力は欲しいはずですから。
アキは生きていそうですが、他はコベニ・パワー・天使ぐらいですかね。
砕かれた日下部や胴体を切断されたクァンシ・玉置あたりは生きていたら怖いです。
帰還した面々がどうなるのか気になりますね。
そして、ラストで完全復活を果たしたデンジ。
闇の悪魔と同じく闇を使えるので、チェンソーも無効化されるのは必至でしょう。
直線的な攻撃は通用しないと思われるので、どんなチェンソーの応用を見せてくれるのか期待したいですね。
ここから『チェンソーマン』第66話のネタバレになります。あらかじめご了承ください。