週刊少年ジャンプ連載『チェンソーマン』第67話のネタバレと感想・考察を書きました。
前回・第66話についてはこちらから。
『チェンソーマン』第67話のネタバレ
『チェンソーマン』第67話、
最初のデビルハンターのネタバレです。
非常時にのんびり会話する吉田と岸辺
デパートの外にいて地獄に送られなかった吉田と岸辺。
「やっぱりマキマさんの目的はデンジ君を守る事じゃ~ないですね」
人形の残党をタコの悪魔に狩らせつつ、のんびりと会話をしているのでした。
「護衛にしては人数が多くて目立ちすぎるしマキマさんが護衛を依頼したの全員3流のヤツらですよ」
「俺を含めてね」
マキマの依頼について疑問を口にする吉田。
「なら俺は4流になっちまうぞ」
「一流も老いには勝てないでしょう」
吉田の言葉に自虐的になる岸辺。
本心かどうか一流と岸辺をフォローします。
「マキマさんもサンタさんも何か俺達の知らない目的でうごいている」
「まあ俺は依頼金貰えりゃそれでいいんですけどね」
自分たちの預かり知らない何かがあると確信する吉田ですが、必要以上に知ろうとはしない様子。
吉田が重要なことを話しているためか、マキマに聞かれていないか警戒する岸辺。
「大丈夫です」
「蛸に確認してもらいました 周りにネズミや鳥とかはいない」
「マキマは下等生物の耳を借りる・・・でしょ?」
何気なく話し始めたのはタコに付近を確認させていたからでした。
マキマの力を岸辺から聞いていたようです。
「お前はあまり首つっこむなよ?」
吉田の言葉を信用しつつも、勘のいい吉田に釘を刺す岸辺。
すかさず、期末テストがあるからと返す吉田。
「そういや お前まだ高校生だったな」
「馬鹿ですかアンタは」
タバコを差し出しながら、吉田がまだ高校生だったと思い出す岸辺でした。
圧倒的な力を振るうサンタ
デパート屋上でサンタクロースと戦うデンジ。
「オラアァ!!」
「パワー達大丈夫なのかぁ!?よ~くも地獄に落としやがって!!」
完全復活したデンジがサンタの腕を何本か切断します。
地獄に送ってくれたサンタに対し、怒りが込み上げるデンジでしたが、サンタに腕を一塊にして叩き付けられてしまいました。
闇の肉片の力は凄まじく、一気に窓ガラスが吹き飛び、デパート外壁にヒビを入れてしまうほど。
デンジはサンタの圧倒的な力によって、底が見えないほど下の階に叩き付けられてしまったのです。
「いてえ・・」
ダメージを受けるも立ち上がるデンジ。
「素晴らしい・・私を見てください・・」
「闇の中で瞬時に傷が治りました」
「あと半年で死を迎えるハズだった体がこんなにも再生するのですね」
追ってきたサンタは闇の中で切断された腕が元通りにしていました。
闇の力を自らの体を通して実感するサンタ。
「喋ってんじゃ ねえ!!」
力に魅了されているサンタに反撃の飛び蹴りを浴びせようとするデンジ。
しかし、どこからともな群がって来た人形たちに防がれてしまいます。
「いだっ!!」
「ヒイ~!!」
思わず床に落下して声をあげたと思いきや、迫る人形たちに悲鳴をあげてしまうのでした。
クァンシの正体
デンジとサンタが戦う最中、クァンシの首を抱える魔人が屋上に。
岸辺から逃げていた魔人の1人で、顔に傷のある寡黙な魔人です。
地獄に送られなかったため、死体となって横たわる魔人のようにはならずに済んだのでした。
仲間の死体を目にし、何を思ったのかわかりませんが、ふと抱えていたクァンシの眼帯の中に手を潜らせます。
すると、中から鉄の矢を取り出す魔人。
「ギャアアアア」
そのとき、デパートから人形から逃げるデンジが飛び出してきます。
眼帯から矢を取り出した魔人は、地上へクァンシの首を落とし、デンジに群がる人形の山に消えました。
デンジをもみくちゃにする中で、何かに貫かれる人形たち。
山になっていた人形は破壊され、中から現れたのはデンジのような悪魔になった人間の姿が。
腕や頭に備えている矢は、クァンシの眼帯から取り出したものと同じでした。
魔人が悪魔になるトリガーを発動させ、クァンシが蘇ったのです。
クァンシもデンジと同じ悪魔になれる人間だったのでした。
一時休戦のデンジとクァンシ
人形を撃退してくれた謎の人間に「誰!?」とデンジがクァンシにたずねます。
「ノコギリ男 アイツをぶっ殺すまで手を貸せ」
「アイツ 私の女達を殺しやがった・・」
デンジの素朴な質問をスルーし、命を狙った相手に共k闘を求めるクァンシ。
復讐に燃えるクァンシの前に、矢で倒した人形たちが立ち上ってきました。
「人形が強化されている 本体を殺さないと意味がないみたいだな」
闇の力の影響で強化されていた人形たち。
「それかミキサーにかけりゃ起き上がってこないぜ」
人形を操る者を倒さなければ意味がないと理解できたはずですが、デンジらしいジョークなのかマジかわからない発言をします。
「後ろは任せた!」
「うわあ いねえ!?」
とりあえず、クァンシに背中を預けようとしたところ、手を貸せと言ってきた本人がいなくなっていたのでした。
最初のデビルハンターと言われた人間
自ら生じさせた闇の中を進むサンタ。
そこへ、クァンシが放った無数の矢がサンタの全身を射抜きます。
「貴方が来るのは想定外でした」
「最初のデビルハンターと言われた人間に会えて光栄です」
全身をボロボロにされたサンタは、またしても闇の中で体を修復させ、クァンシに意味深な発言をしました。
次の瞬間、再びクァンシの矢がサンタを粉々に砕きます。
「ちくちくします」
「なるほど 痛覚も他の人形と分散ができるのですね」
全身をバラバラにされても、今のサンタには多少のかゆみがあるにすぎなかったのです。
そして、まだ手探りな闇の力の新たな一面に気付くサンタ。
サンタの非情な一手がデンジに迫る
「さて見えない狩人をどうやって狩りましょうか」
闇の中で姿を見せないクァンシへの反撃を考えるサンタ。
「ノコギリ君はこの人形を殺せますか?」
クァンシの攻撃を受けながら、サンタはデンジへの非情な一手を仕掛けます。
「うわあ~・・・」
人形たちを前ににしていたデンジが何とも言えない感情を吐露しました。
何が起きたのかといえば、サンタの操り人形になっていた人間たちの意識を戻した上で、強制的にデンジへと突撃させたのです。
突然の状況にパッニックになる人々。
「マジかよ~!?」
「すっげえワルの敵が使ってくるヤツじゃ~ん!!」
マンガやアニメで目にしたと思われる最悪な一手に戸惑うのでした。
第68話に続きます。
『チェンソーマン』第67話の感想・考察
闇の力を得たサンタとの戦いが始まった今回、気になった点などを書いていきますね。
まずは、人形を片付けていた吉田と岸辺について。
岸辺との話しっぷりから、過去にも仕事を共にしたなどの関係性があるのは間違いないでしょうね。
サンタのことを話すだけでなく、マキマの力についても知り得ているため、岸辺が一定の信頼を置いていると思われます。
少なくとも吉田はマキマの息がかかっていないと考えてよさそうですね。
ただ、タコの悪魔に動物を探知させていましたが、全くいないって本当かなと気になってしまいました。
実は動物以外の手段でも話を聞くことができるなんて可能性もありそうです。
話しを吉田に戻すと、実はまだ高校生だったとは驚きましたね。
岸辺が思い出すように、「まだ高校生だったな」と言い、「馬鹿ですかアンタは」と絶妙な返しを吉田がします。
もしかしてなんですけど、この2人が親子なんてこともあるのかなと。
親だとしたら、吉田に「お前はあまり首つっこむなよ?」と言っても不思議ではありませんね。
2人が親子かどうかはさておき、マキマやサンタの動きに勘付いた吉田が本当に深入りしないか気になります。
吉田の言葉を信じるなら、仕事以上のことはしないとなるんでしょうけど、大人しくしているキャラかなと思ってしまうんですよね。
次に闇の力で異形の姿になったサンタクロースについて。
デンジとクァンシが簡単にサンタの体を砕きますが、闇の中で一瞬にして修復する力を得ました。
地獄でも闇の悪魔が周囲を闇にしていたため、同じような力だと思っていいでしょうね。
ということは、闇の悪魔が見せた反則的な攻撃もできるかもしれないってことです。
サンタが闇の力をどれだけ与えられたか、どの程度使いこなせるかわか注目したいところ。
デンジたちとの戦いが激化する中で、サンタがなぜマキマを殺そうと闇の力を得たのか明らかになるんでしょうね。
マキマはデンジに助けを求めましたが、あれで出番なしってことは絶対ないはず。
クァンシとサンタが消耗したところで、何食わぬ顔をしてチートな攻撃をぶちかましてくれそうな予感がします。
そして、今回最も気になったのが悪魔になったクァンシ。
日本に来る前から大物感を漂わせていましたから、悪魔になれてもおかしくはないかなと思いました。
岸辺やマキマが警戒していた時点で、ただのデビルハンターじゃないと言っているようのものでしたけどね。
デンジのエンジンと同じく、悪魔になるためのトリガーとして、眼帯から矢を取り出すようですが、めちゃくちゃ痛そうだと思ってしまったのは僕だけでしょうか。
そんなクァンシが見せた姿は、ボウガンらしき悪魔でした。
今回の描写を見た限りでは相当数の矢を放つことができ、矢の補充もある程度可能だと思われます。
サンタへの復讐に燃えるクァシがどんな力の使い方を見せてくれるのか期待したいですね。
とはいえ、闇の中のサンタには苦戦は免れないはずなので、デンジと共闘して闇を攻略していくのでしょう。
その前にデンジはサンタの非情な攻撃をどうするのか。
なんだかんだで人間を殺してはこなかったデンジですから、ためらわず斬れるとは思えないんですよね。
斬ってしまうのか、ひたすら逃げるのか、デンジが何を選択するのか注目せずにはいられません。
ここから『チェンソーマン』第67話のネタバレになります。あらかじめご了承ください。