公安特異4課にて、デビルハンターを務めるコベニ。
家庭の事情から仕方なくデビルハンターになった苦労人です。
コベニといえば怯える表情が特徴的ですが、特異課の先輩・姫野からは能力を評価されていました。
いつも弱々しそうに見えるコベニですが、別人のような強さを見せる場面も。
そんなコベニの強さを戦闘シーンから考察します。
姫野からの評価
コベニは姫野から、
「(荒井の評価とは)逆にコベニちゃんは引っ込み思案だけどかなり動けるかな」
と新人隊員にしてはよい評価をされていました。
アキより長く公安にいる姫野から見ても、秀でたものがあったのではないでしょうか。
また、荒井に対しては実力不足と言っているので、お世辞的な評価ではないはずです。
姫野が述べた「かなり動ける」という部分は、コベニが職務の上で優れた動きを見せたと考えられます。
戦闘シーンから強さを考察
姫野が評したコベニの動きが第28話で描かれました。
サムライソードと沢渡の2人を相手に、日頃の頼りない姿から想像できないほど互角以上に戦ってみせます。
コベニのどんな能力が優れ、強さに繋がっているのか上記戦闘シーンから考察。
具体的な動きはこのようなものでした。
- 沢渡のヘビの悪魔による攻撃をかわし、ヘビの体を走り瞬く間に敵との距離を詰める
- サムライソードの腕を切り落とし、手から落ちた銃を空中で取り目視せずサムライソードに命中させる
- 沢渡に発砲されるも側にあったデンジの体を盾にして防ぐ
上記一連の流れはおそらく時間にして数十秒ほど。
この戦闘からわかるコベニの強さとなる能力は、下記の3つだと考えられます。
- 素早さに秀でた身体能力
- 的確な状況判断能力
- 容赦のないメンタリティー
素早さに秀でた身体能力
ヘビの悪魔をジャンプでかわし、ヘビの体を一気に駆けるコベニ。

コベニを撃ち落とそうとしたサムライソードの腕を、ヘビから飛び移りながら切り落としてみせます。

発砲されるよりも早く攻撃するのは、相当な素早さがなければ困難なはず。
同時に、優れた跳躍力により可能な攻撃となっていることがわかります。
的確な状況判断能力
2対1と数的不利にもかかわらず、互角以上に立ち回れたのは的確な状況判断能力があったからだと考えられます。
ヘビを利用してサムライソードに攻撃し、落ちる銃を使いサムライソードを無力化し、弾を使い切っても冷静にデンジを盾に銃撃から身を守りました。
敵の攻撃や武器、デンジすら利用したのは数で劣る状況での合理的な状況判断だったといえるでしょう。
銃撃を防いだところで沢渡たちは撤退しましたが、デンジの背後から沢渡を直視していたため、次どう動くべきかも判断していたはずです。
容赦のないメンタリティー
沢渡たちが襲撃犯と認識していたとはいえ、生身の人間(サムライソードは悪魔になれるが、コベニは知らなかった)を相手にためらいなく腕を切断し、発砲できるものでしょうか。
仲間の死で覚悟を決めた部分もあるかもしれませんが、淡々としていた姿は一時の怒りではなく、コベニが容赦なく敵を排除できるメンタルの持ち主だからだと考えられます。
的確な状況判断をもって人間を攻撃したのは、実行に移せるメンタリティーがなければ困難だったはず。
まとめ
コベニの強さに繋がっていると考えられるのは、
- 素早さに秀でた身体能力
- 的確な状況判断能力
- 容赦のないメンタリティー
という3つの能力でした。
コベニが十分に動ける能力を有しているとわかりましたが、常に力を発揮できるとは限りません。
デビルハンターにしては悪魔にビビりすぎなためです。
姫野の評価が悪魔の対処を見て判断したなら、本記事で扱った戦いっぷりを披露した可能性はありますし、ビビっていなければ戦えるのかなと思われます。
コベニのメンタリティーにふれましたが、容赦ないメンタリティーなのは生に対する執着心が強いからかもしれません。
貧しいが故にデビルハンターにならざるをえなかったのですから、やりたくもない仕事で死にたくないでしょうし、幸せになりたい気持ちも強いはず。
そんなコベニは契約する悪魔を仲間内でも明かしていません。
コベニの性格を考えると切り札になる悪魔で、本当に追い詰められたときしか使わないのかなと。
悪魔の力を使うとどれだけ強くなるのか、作中で描かれる日を楽しみに待ちたいですね。